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《ニュースより》車椅子理由に乗車拒否 


このカテゴリーの前回の記事[アメリカの障害者法]では、アメリカでのADA(障害を持つアメリカ人法)に、ついて書きました。そこで紹介した動画の冒頭には、車いすでバスに乗車する人が、自分が車いすで乗車することについて、どのように思うか、乗客にインタビューするシーンがあります。
 そこには、理解を示す人もいれば、正直に言って、迷惑だという人もいました。これは、1990年ごろのアメリカの現状だと思います。
 ADAの成立にあたっては、アメリカのバス業界は難色を示していたということです。理由としては、リフトを取り付けるコストや、車いす専用席を設けるために、乗車定員を減らさなければならなくなる、乗務員にリフトの操作を研修させなければならないなど、コストがかかりすぎるということを主張していました。
 しかし、ADAでは、障害者を受け入れるためのコストより、障害者の社会参加という権利を優先させることを重視して、それを実践してゆこうとしています。

 以下のニュース記事は、現在の日本での障害者差別の認識の低さを露呈させてしまっているように感じます。

バス運転手、車椅子理由に乗車拒否 県委員会、運行会社へ配慮助言 /成田 (千葉日報オンライン) - Yahoo!ニュース>2017/4/6掲載記事より引用

 千葉県成田市で昨年12月、千葉交通(同市花崎町)が運行するバスに乗ろうとした男性が、車椅子利用者であることを理由に乗車を断られ差別を受けたとして、「千葉県障害のある人の相談に関する調整委員会」に、県条例に基づく助言(あっせん)を申し立てていたことが5日、関係者への取材で分かった。同委は審理の結果、同社の対応が「障害のある人に対する不利益取り扱いに該当する」と判断、同社へ社員教育の実施などの助言を通知した。先月24日付。

 県は2007年、全国に先駆けて「障害のある人もない人も共に暮らしやすい千葉県づくり条例」を施行。同委は障害をめぐる差別などで申し立てを受けた場合、審理を経て解決への助言等を通知する。

 男性の申し立て書によると、電動車椅子を利用する男性は昨年12月11日、成田空港第2ターミナルから同社の路線バスに乗ろうとした際、運転手から「(車椅子用の)リフトの操作方法が分からない」と乗車を拒否された。バスはそのまま出発、後続便の運転手も応対しなかった。

 その後、同社の成田営業所員がバス停にいる男性の元を訪れ、車で目的地まで送ると申し出たが、車は車椅子の乗車に未対応だったことなどから男性が断った。所員は、バスに搭載されたリフトが利用できない理由として「手動車椅子向けで、電動は乗せられない」と説明したという。

 男性は申し立て書で、バスに車椅子マークが表示されていることなどから「車椅子でも乗車できると思ってしまう。リフトの操作方法も早急に教育すべき」としている。

 同委は通知で、同社の「障害のある人への配慮の認識不足」を指摘。全社員への研修の実施や、リフト操作や接遇のマニュアル整備などを助言した。千葉日報社は5日、千葉交通の親会社を通じて取材を申し入れたが、回答がなかった。
<引用ここまで>

 ちなみに、府中市内の京王バスの路線バスは、殆どが低床車両で車いすやベビーカーにも対応しています。空港行きのリムジンバスや、高速バスの車いす対応については、自分の眼で確認できませんが、まださほど進んでいないように感じます。

 千葉県では、障害者差別解消条例が先駆的に施行され差別を受けたことに対しての申し立ての仕組みが確立されてきているようです。

 東京都では、まだ障碍者専門のあっせん機関はできていませんが、一般的な人権相談窓口として、
人権プラザ
港区芝二丁目5番6号 芝256スクエアビル 1階・2階
 電話:03-6722-0123
 ファックス:03-6722-0084
が、あります。
また、府中市内には(新町)、に法務局があり、人権擁護相談の窓口もあります。
電話:みんなの人権110番 0570-003-110

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