記事一覧

《ニュースより》重度障害の存在意義を訴える手紙、小池都知事へ、

 今年度の「都女性活躍推進大賞」で大賞を受賞された、東大和市の海老原宏美三は、脊髄性筋萎縮症を発症し、車いすと人工呼吸器を使い生活しています。そして、NPO法人「自立生活センター東大和」理事長として、地域の障害者支援事業を精力的に行っています。この活動が評価され、今回の都女性活躍推進大賞を受賞されました。
 この受賞を機に、海老原さんから小池都知事に向けて、「重度障害の存在意義についての手紙」が送られたという記事がありましたので以下に引用し、紹介します。

読売オンライン(多摩版)2017年1月25日より、
<以下引用>

◆東大和の海老原さん 知事へ手紙

 人間の価値に優劣をつけず、どんな人でも共に在(あ)ることを楽しめる豊かな東京都でありますように――。人工呼吸器を使いながら車椅子で生活する東大和市の海老原宏美さん(39)が、小池知事あてに書いた手紙に反響が広がっている。衰えた筋肉で一文字ひと文字を刻むように、重度障害者の存在意義をつづった。その内容をフェイスブックで公開したところ、「勇気をもらった」「涙なしには読めない」といったコメントが続々と書き込まれている。

 海老原さんは、進行性の難病「脊髄性筋萎縮症」を患いながら、NPO法人「自立生活センター東大和」理事長として、障害者の自立と生活を支えている。人工呼吸器を使う重度障害者が、社会の中で生活していく姿などを紹介する映画「風は生きよという」にも出演した。

 海老原さんは、女性の活躍推進に取り組む個人・団体が対象となる今年度の「都女性活躍推進大賞」で大賞を受賞。今月18日の賞の贈呈式で小池知事に会えると知り、レター用紙5枚にわたる手紙を書いた。電子機器を使って下書きしたが、自筆にこだわり、筋肉が衰えた手で、一行書いては休憩しながら3時間以上かけて書き上げたという。

 手紙では、効率優先の社会の価値観が、障害者たちを地域の隅に追いやっていると指摘。「ただの木でしかない」縄文杉を見て感動したり、「盛り上がった土の塊にすぎない」富士山を見て清々(すがすが)しい気持ちになれたりするのは、人の心が価値を創り出しているからだと説明し、「あるのは、『価値のある人間・ない人間』という区別ではなく、『価値を見いだせる能力のある人間・ない人間』という区別です」と強調する。

 その上で、重度障害者が地域の人目につく場所にいるからこそ周囲の人に考える機会を与え、存在しなければ、価値観を広げる機会を社会が失うとして、「重度障害者は、ただ存在しているだけで活躍しているとは言えませんでしょうか?」と問いかけた。

 そして最後に、「『都民ファースト』の都民に、私たち重度障害者も常に含まれておりますように」と訴えた。

      ◇

 海老原さんは贈呈式で、小池知事に手渡すことはできなかったが、関係者に託した。その後、手紙を書いた経緯や贈呈式のことを含めてフェイスブックに掲載したところ、24日までに100件以上のコメントが寄せられ、それ以上にシェア(共有)された。

 重い障害を持つ子の母親という人からは「涙が出るほどうれしく、勇気づけられる手紙でした」とする感想があった。「いい文章だから、英語にして発信したら」「このような文章を書ける人が受賞されたことは、とても意義がある」といった声も寄せられている。

 海老原さんは「気持ちは手紙に込めました。五輪やパラリンピックが来るけど、『活躍している人』以外にもちゃんと目を向けてほしい。知事にも思いが届いてくれればうれしい」と話している。



<引用ここまで>
<関連リンク>
海老原 宏美 | Facebook
映画「風は生きよという」上映実行委員会 公式サイト


 海老原さんの言う“重度障害者は、ただ存在しているだけで活躍しているとは言えませんでしょうか?”と、いう問いかけは、私もまったく同感です。多発性硬化症というで全身の筋力が低下する難病で、車いすでの生活であっても、出産し、子育てをしているお母さんを私は知っています。全盲の夫婦で、子育てをしているお父さん、お母さんを、私は何人も知っています。皆、特別なことをしようとしているのではありません。誰もが当たり前にやろうとすることを行ってゆきたいということなのです。

<ブログ内関連記事>
ノーマライゼーション(normalization)

関連記事

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

プロフィール

fuchushikaku183

Author:fuchushikaku183
ヘルプカード(画像)

 私たちは、東京都府中市内に在住する、目が見えない、見えにくいという障害を持つ当事者とその家族、そして、様々なサポートをしていただいている方々で活動をしています。
 市内には、およそ500人余りの視覚障害者がいるとされています、その他にも、障害未満の“ロービジョン”の方々を含めると、その数はさらに増えることとなります。府中視覚障害者福祉協会(府中視協)は、府中市内で生活する、視覚障害者のQOL(quality  of life:生活の質)の向上と、障害への理解を深めていただくための活動、及び、障害を持つ当事者とその家族の親睦を図り、日常生活での悩みや困りごとを共有して、その解決を図るために会員相互で協力し合い、共助では、補いきれないようなことについては、市政や福祉に働きかけて私たちの暮らしに反映させてゆくことをモットーにしています。

 視覚障害とは、単に、目が見えない、見えにくいということだけではなく、そのことにより、日常生活や、就労、就学などにおいて、様々な制約や不利益など、社会的障壁によって生じることによる障害であるといえます。

 私たち府中視協は、日々の活動を通して“障害が有る無しに関わらず、誰もがいつまでも安心して暮らし続けられるまちづくり”を、市民の皆様とともに、進めてゆきたいと思っています。
 もし、あなたの身近に、目が見えにくい、見えないことで悩んだり、困っているような方がいらっしゃいましたら、お声掛けをしていただき、私たち府中視協のことをお伝えください、また、私達とともに活動をしてみませんか?

 府中視協では、障害当事者やそのご家族で会員として一緒に活動したい方、ならびに一緒に活動を手伝っていただけるボランティアさんを募っています。
 バス旅行や、市内の歴史散策、盲卓球体験会など親睦行事のほか、視覚障害の理解をより深めるための講演会や、日常生活をより便利にするための講習会などを行っています。

 このブログでは、こうした活動の報告や、視覚障害をより知っていただけるような記事を綴ってゆきたいと思っています。