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「見える」と「見えない」の狭間

 [見えない人=盲人]の対義語として[見える人=晴眼者]と言いますが、その間にある[見えにくい人=ロービジョン]というのは、ロービジョンの定義でも述べたように、「見えにくい」という当事者の家族や周辺の人や社会的な認識から理解されにくい立場に置かれてしまいます。
 例えば、外見から目が見えにくいということがわからないということで、眼に障害を持っているということに周囲から疑念を持たれてしまったり、適切な配慮を受けられなかったりします。また、視覚障碍者同士でも、「全盲と比べれば、見えているのだから、」などと言われることも当事者にとっては、ストレスと感じてしまいます。

 ロービジョンとされる人の内でも、“狭い意味での視覚障害者(障害認定を受けた)”にあたる人と、障害認定に該当しない人がいます。これは、我が国の障害者認定の基準が、医学的モデルによる障害に偏っているために起きていることと思われます。
 「見えにくさ」による日常生活での不便さや、社会的制約や障壁は、障害者認定のあるなしに関わらず社会的障害モデルにおいて、何ら変わりはありません。
 このような社会的認知度の低さと、社会保障制度の狭間に入り込んでしまうマイノリティにこそ、社会的認知と障害に対する合理的配慮が最も必要なのではないでしょうか。
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 私たちは、東京都府中市内に在住する、目が見えない、見えにくいという障害を持つ当事者とその家族、そして、様々なサポートをしていただいている方々で活動をしています。
 市内には、およそ500人余りの視覚障害者がいるとされています、その他にも、障害未満の“ロービジョン”の方々を含めると、その数はさらに増えることとなります。府中視覚障害者福祉協会(府中視協)は、府中市内で生活する、視覚障害者のQOL(quality  of life:生活の質)の向上と、障害への理解を深めていただくための活動、及び、障害を持つ当事者とその家族の親睦を図り、日常生活での悩みや困りごとを共有して、その解決を図るために会員相互で協力し合い、共助では、補いきれないようなことについては、市政や福祉に働きかけて私たちの暮らしに反映させてゆくことをモットーにしています。

 視覚障害とは、単に、目が見えない、見えにくいということだけではなく、そのことにより、日常生活や、就労、就学などにおいて、様々な制約や不利益など、社会的障壁によって生じることによる障害であるといえます。

 私たち府中視協は、日々の活動を通して“障害が有る無しに関わらず、誰もがいつまでも安心して暮らし続けられるまちづくり”を、市民の皆様とともに、進めてゆきたいと思っています。
 もし、あなたの身近に、目が見えにくい、見えないことで悩んだり、困っているような方がいらっしゃいましたら、お声掛けをしていただき、私たち府中視協のことをお伝えください、また、私達とともに活動をしてみませんか?

 府中視協では、障害当事者やそのご家族で会員として一緒に活動したい方、ならびに一緒に活動を手伝っていただけるボランティアさんを募っています。
 バス旅行や、市内の歴史散策、盲卓球体験会など親睦行事のほか、視覚障害の理解をより深めるための講演会や、日常生活をより便利にするための講習会などを行っています。

 このブログでは、こうした活動の報告や、視覚障害をより知っていただけるような記事を綴ってゆきたいと思っています。