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8.まず自分の身を守るために、自ら始めることは、

災害は、いつどこで起こるか予測できるものではありません。そして、見えない、見えにくいという障害がそれに追い打ちをかけてしまうということも危惧されます。そのためにも、通常の備えに加えて、各々の障害の状態に合わせた準備も必要になるのだろうと思います。

★災害ハンドブック「東京防災」を活用する★
 東京都から都内全戸に配布された、『東京防災』には、日頃からの備えや、災害時の行動などについての詳細な情報が掲載されています。是非、一読だけでなく何度も読んで、実践してゆくようにしましょう。と、いうことは簡単なのですが、視覚障害者にとって、普通の文字を読むということは容易なことではありません。録音図書の形にするなど見えない者に配慮された形にする必要があります。
 東京都からは、音声コード付きの冊子が発行されていますが、必ずしも使い勝手の良い者とはなっていません。
 公的に作られたものではありませんが、サピエ図書館から音声デイジー版をダウンロードすることができますが、これでは、サピエを利用している者にしか届きません。
 一刻も早く公的に録音版を作成し、それを必要とする方々に配布されるべきであると思います。
 録音で聴くほかに、パソコンやタブレット端末などでテキストデータをダウンロードすることもできます。利用できる方はこの方法も活用してください。
東京防災、テキスト版はこちらから。

<ブログ内関連記事>
防災ハンドブック「東京防災」視覚障害者への配慮について

★身近な地域での日ごろからのコミュニケーションを大切にする★
 災害発生時には、誰もが混乱し、消防や、警察などからの救援は、障害者だからと言って優先されるものではありません。避難行動時要支援者名簿も、地域の町内会や消防団などの自主防災組織と平時からコミュニケーションをとり個別計画を立てることを前提としています。
 支援を受けるには、自らの障害について周囲の人たちに十分理解してもらわなければなりません。できることとできないこと、普段ならできても、災害時などにはできなくなるようなことを、謙虚に見直すことも必要だと思います。特に、弱視の場合には、普段の矯正視力の状態を理解している人であっても、裸眼での状態とのギャップに戸惑うこともあります。自らの弱点を周囲にさらすようなことに抵抗を感じてしまうこともあろうかと思いますが、これは、災害時だけでなく、日常的に障害についての偏見や誤解を助長するだけのことになってしまうような気がします。障害について理解を得るということは、自らの弱点を周囲に知ってもらうということから始まるのだろうと思います。
 そして、このような周囲からの理解を得る絶好の機会として、地域の防災訓練があります。いつ、どこで行われているのかを近所の方に聞いてみたり、知らせてもらえるようにしたりして、積極的に参加することが大切です。

★ヘルプカードを活用する★
 緊急連絡先や必要な支援内容などが記載された「ヘルプカード」は、障害のある方などが災害時や日常生活の中で困ったときに、周囲に自己の障害への理解や支援を求めるためのものです。
 日常的に持ち歩くことで、外出先などで援助が必要になったときに、提示することで、自分がどのような援助を必要としているのかということを、周囲の人に理解してもらい、迅速な対応を受けることができると期待されています。
 もちろんこれも、災害時に支援を求める際に有効な手段となります。特に弱視の方は、見えにくさということが、日常的に、周囲に理解してもらうことが困難になりがちです。そして、災害時には、視力矯正用の眼鏡やコンタクトレンズが使えなくなるということも、想定する必要があります。見え方についての説明は、特に慎重に記載しておくことが重要です。

<ブログ内関連記事>
ヘルプカードとヘルプマーク[府中市障害者福祉、及び東京都福祉保健局]





[カテゴリー⑦ 視覚障害者と防災対策]
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視覚障害者の防災対策に関連するリンク集
1.
「目の不自由な方のための災害時初動行動マニュアル」…東京都心身障害者福祉センター編

『目の不自由な方が大災害に備え適切な行動をとることによって、命を守り、必要な支援を受けられるための手助けになることを願ってこのマニュアルを作成しました。
このマニュアルを目の不自由な方に繰り返し読んでいただき、災害に対する心構えを知り、できることから準備を始めてください。
 「視覚障害」についてよく知らない周囲の方々に、目の不自由なことで災害時にどのようなことに困り、どのような支援や介助が必要なのかを自ら発信し、伝えるための参考にしていただけたら幸いです。
 あなたの大切な命を守るのは、あなただということを理解していただき、このマニュアルを活用してください。』
ALIGN="right"<東京都心身障害者福祉センターより>



ALIGN="left"
2.
視覚障害者だけでなく、様々な障害の特性に応じた「防災マニュアル」が、東京都心身障害者福祉センターのホームページに紹介されています。
防災のことを考えてみませんか  ~防災マニュアル(障害当事者の方へ)~東京都心身障害者福祉センター

3.
日本ロービジョン学会からも、見えない、見えにくい方のための災害対策リーフレットが発行されています。ダウンロードして自ら読んだり、周囲の方に理解を持ってもらうために配ったりするなどしてください。
日本ロービジョン学会:災害対策情報


4.
「災害時要援護者をみんなで守ろう」…東京都防災ホームページ
災害時要援護者名簿(避難行動時要支援者名簿)の活用で、自らの命を守る備えをしておきましょう。

5.
災害に備えて 東京都府中市ホームページ

6.
災害時要援護者名簿へご登録ください 東京都府中市ホームページ

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 私たちは、東京都府中市内に在住する、目が見えない、見えにくいという障害を持つ当事者とその家族、そして、様々なサポートをしていただいている方々で活動をしています。
 市内には、およそ500人余りの視覚障害者がいるとされています、その他にも、障害未満の“ロービジョン”の方々を含めると、その数はさらに増えることとなります。府中視覚障害者福祉協会(府中視協)は、府中市内で生活する、視覚障害者のQOL(quality  of life:生活の質)の向上と、障害への理解を深めていただくための活動、及び、障害を持つ当事者とその家族の親睦を図り、日常生活での悩みや困りごとを共有して、その解決を図るために会員相互で協力し合い、共助では、補いきれないようなことについては、市政や福祉に働きかけて私たちの暮らしに反映させてゆくことをモットーにしています。

 視覚障害とは、単に、目が見えない、見えにくいということだけではなく、そのことにより、日常生活や、就労、就学などにおいて、様々な制約や不利益など、社会的障壁によって生じることによる障害であるといえます。

 私たち府中視協は、日々の活動を通して“障害が有る無しに関わらず、誰もがいつまでも安心して暮らし続けられるまちづくり”を、市民の皆様とともに、進めてゆきたいと思っています。
 もし、あなたの身近に、目が見えにくい、見えないことで悩んだり、困っているような方がいらっしゃいましたら、お声掛けをしていただき、私たち府中視協のことをお伝えください、また、私達とともに活動をしてみませんか?

 府中視協では、障害当事者やそのご家族で会員として一緒に活動したい方、ならびに一緒に活動を手伝っていただけるボランティアさんを募っています。
 バス旅行や、市内の歴史散策、盲卓球体験会など親睦行事のほか、視覚障害の理解をより深めるための講演会や、日常生活をより便利にするための講習会などを行っています。

 このブログでは、こうした活動の報告や、視覚障害をより知っていただけるような記事を綴ってゆきたいと思っています。