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1.災害時に想定されること

 大地震などの災害は、いつどこで遭遇するかは、全く分かりませんが、日ごろからの心構えが必要であることは、いうまでもないことです。また、老若男女、健常者も障害者も関係なく同時に被災するということもいうまでもなく当然です。
 ただし、障害が有っても、日常生活には、支障がなくとも、災害時には、その障害により、災害弱者となってしまうことは、謙虚に想定しなければなりません。

 では、見えない、見えにくいということで、災害時や避難時にどのような、支障が生じてしまうかを考えてみます。
 まず第一に、周囲の状況がわかりません。今いる場所が安全なのか、危険なのかを判断する情報が、見えないということで、大きく制限されてしまいます。無事に安全な場所にたどり着いたとしても、そこがどこなのかがわからなくなってしまいます。
 誰もが被災している状況では、一時避難場所などでは、誰もが混乱しているということが想定されます。自分の居場所を確保することや、的確な情報を得ることにも困難を極めるということを覚悟しなければなりません。自らが冷静になって、周囲のパニックを助長させないことも必要なのかもしれません。

 自宅で被災した場合においても、その建物が外見から見て安全なのか判断も難しいことになります。屋内の状況も家財などが散乱してしまうと、物を探すことや部屋の中を歩くことも困難になってしまうことが想定されます。
 自宅から避難場所に移動しなければならない場合においても、必要な持ち出し品を迅速に集めることにも困難をきたすかもしれません。普段歩きなれている道路の状況も、大きく変わってしまうことで、移動にも支障をきたしてしまうことも想定しなければなりません。

 このように、視覚障害により、災害弱者となってしまうリスクは、避けることはできませんが、それを最小限にするために、私たち自身がそのリスクを自覚して、自らできることとできないことを整理して行く必要があるのだと思います。
 自らできる災害対策は、“自助”として自ら考えなければなりません。、周囲に協力を求めなければならない災害対策は、“共助”として身の周りの人たちを巻き込みながら考えてゆく必要があります。また、障害による二次的な災害リスクを最小限にするための、社会的セイフティネットが保証されるためには、“公助”としての災害対策を、行政などと協議を重ねて行く必要があります。




[カテゴリー⑦ 視覚障害者と防災対策]
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視覚障害者の防災対策に関連するリンク集
1.
「目の不自由な方のための災害時初動行動マニュアル」…東京都心身障害者福祉センター編

『目の不自由な方が大災害に備え適切な行動をとることによって、命を守り、必要な支援を受けられるための手助けになることを願ってこのマニュアルを作成しました。
このマニュアルを目の不自由な方に繰り返し読んでいただき、災害に対する心構えを知り、できることから準備を始めてください。
 「視覚障害」についてよく知らない周囲の方々に、目の不自由なことで災害時にどのようなことに困り、どのような支援や介助が必要なのかを自ら発信し、伝えるための参考にしていただけたら幸いです。
 あなたの大切な命を守るのは、あなただということを理解していただき、このマニュアルを活用してください。』
ALIGN="right"<東京都心身障害者福祉センターより>



ALIGN="left"
2.
視覚障害者だけでなく、様々な障害の特性に応じた「防災マニュアル」が、東京都心身障害者福祉センターのホームページに紹介されています。
防災のことを考えてみませんか  ~防災マニュアル(障害当事者の方へ)~東京都心身障害者福祉センター

3.
日本ロービジョン学会からも、見えない、見えにくい方のための災害対策リーフレットが発行されています。ダウンロードして自ら読んだり、周囲の方に理解を持ってもらうために配ったりするなどしてください。
日本ロービジョン学会:災害対策情報


4.
「災害時要援護者をみんなで守ろう」…東京都防災ホームページ
災害時要援護者名簿(避難行動時要支援者名簿)の活用で、自らの命を守る備えをしておきましょう。

5.
災害に備えて 東京都府中市ホームページ

6.
災害時要援護者名簿へご登録ください 東京都府中市ホームページ

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 私たちは、東京都府中市内に在住する、目が見えない、見えにくいという障害を持つ当事者とその家族、そして、様々なサポートをしていただいている方々で活動をしています。
 市内には、およそ500人余りの視覚障害者がいるとされています、その他にも、障害未満の“ロービジョン”の方々を含めると、その数はさらに増えることとなります。府中視覚障害者福祉協会(府中視協)は、府中市内で生活する、視覚障害者のQOL(quality  of life:生活の質)の向上と、障害への理解を深めていただくための活動、及び、障害を持つ当事者とその家族の親睦を図り、日常生活での悩みや困りごとを共有して、その解決を図るために会員相互で協力し合い、共助では、補いきれないようなことについては、市政や福祉に働きかけて私たちの暮らしに反映させてゆくことをモットーにしています。

 視覚障害とは、単に、目が見えない、見えにくいということだけではなく、そのことにより、日常生活や、就労、就学などにおいて、様々な制約や不利益など、社会的障壁によって生じることによる障害であるといえます。

 私たち府中視協は、日々の活動を通して“障害が有る無しに関わらず、誰もがいつまでも安心して暮らし続けられるまちづくり”を、市民の皆様とともに、進めてゆきたいと思っています。
 もし、あなたの身近に、目が見えにくい、見えないことで悩んだり、困っているような方がいらっしゃいましたら、お声掛けをしていただき、私たち府中視協のことをお伝えください、また、私達とともに活動をしてみませんか?

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 バス旅行や、市内の歴史散策、盲卓球体験会など親睦行事のほか、視覚障害の理解をより深めるための講演会や、日常生活をより便利にするための講習会などを行っています。

 このブログでは、こうした活動の報告や、視覚障害をより知っていただけるような記事を綴ってゆきたいと思っています。