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視覚障害者向けの日常生活用具


見えない、見えにくいという日常生活の不便さを解消するために、様々な補助用具が開発されています。それらは、“日常生活用具”として
市役所の障害者福祉課援護係に申請することで給付を受けることができます。
 ただし、障害等級や、世帯構成などにより給付の対象にならない者もあります。
 以下に府中市で認められている、視覚障害者向けの日常生活用具の品目(カテゴリー)を挙げておきます。

1.『歩行時間延長信号機用小型送信機(シグナルエイド)』
歩行時間延長信号機の操作を手元で行えるほかに、危機に対応した音声ガイドシステムを動作させるための送信機です。
 音声誘導のある信号機(「ピヨピヨ」、「カッコー」などの音声信号)で、白い押釦ボックスがついていますが、それを押さずに手元でリモコン操作できます。また、公共施設の入り口などに近づくと、対応システムがある場合には、手もとの機器の操作をすることで施設の名称や概要をアナウンスさせることができます。
※府中市内でシステムが導入されている施設は、ルミエール府中だけですが(2016年10月現在)、府中視協では、新しく建て替えられる市役所庁舎玄関や、文化センターなどの公共施設にこのシステムを導入し、活用してゆくよう要望しています。

2.『盲人用体温計』
(対象:1・2級 6歳以上 障害者の単身世帯または、障害者のみの世帯)
 音声などによる案内があるもの

3.『盲人用体重計』
(対象:1・2級 18歳以上 障害者の単身世帯または、障害者のみの世帯)
 音声などによる案内があるもの

4.『情報、通信支援用具』
(対象:1・2級 6歳以上) パソコンなどを使わないと文字が読めない者)
 パソコンの画面を読み上げたり、操作をアシストするためのソフトウェアなどが対象品目となります。
(「視覚障害とICT」参照)

5.『点字ディスプレイ』
(対象:1・2級 6歳以上)
 パソコンの文字や画面情報を点字に変換する装置です。

6.『点字器』
(対象:6歳以上の視覚障害者手帳取得者)
 点字を書くための筆記用具です。

7.『点字タイプライター』
(対象:1・2級 6歳以上)
  点字による入力と出力ができる危機です。

8.『視覚障害者用、ポータブルレコーダー』
(対象:1・2級 6歳以上)
音声などによる操作ガイドがあり、デイジー図書(「視覚障害者の読書」参照)の再生や、録音などができるものです。

9.『視覚障害者用、情報認識装置』
(対象:1・2級 6歳以上 障害者の単身世帯または、障害者のみの世帯)
 文字や色の情報を読み取り、音声で説明することができる機器です。紙幣の読み取り機や服の色選んだり、靴下の色をそろえるときなどに使われています。

10.『拡大読書器』
(対象:6歳以上の視覚障害者手帳取得者)
 モニター画面に本や新聞などの文字を拡大表示したり、音声読み上げをしたりする、据え置き型や、スマートフォンサイズの携帯用電子ルーペなど様々な形式があります。
 拡大倍率の調整はもちろん、コントラスト調整や、白黒反転など各自の見え方により、使用する機種を選ぶ必要があります。

11『.視覚障害者用、音声時計』
(対象:1・2級 18歳以上)
 触読式と、音声ガイド式、及び振動式のものがあります。

12.『点字図書』
(対象:6歳以上の視覚障害者手帳取得者)
 活字の本を点訳したもので、年間6タイトル、または、24冊まで給付を受けられます。
※、以上は、東京都府中市・日常生活用具給付事業ガイドブック(平成27年4月1日)(PDF:465KB
)より、視覚障害者向けの項目を抜粋(11ページから12ページ)し、参考文を加筆しました。

★ユニバーサルデザイン(UD)★
 日常生活用具は、障害による不便さを解消するために開発された“バリアフリー製品”と言えます。それに対して、誰にでも使いやすいように設計、デザインされたものを“ユニバーサルデザイン”と言います。
 例えば、シャンプーやリンスのボトルの印は、頭を洗うときには、誰でも目を瞑っていて、どちらがシャンプーかリンスかわからなくなります。それを解消するためにつけられた印しですが、結果として、視覚障碍者にも使いやすくなっています。もし、これを視覚障害者向けとして、点字で表記していたら、点字を読める人にしかわからないものとなってしまいます。
 また、階段などの段差に高齢者や、障害者に配慮するためにスロープを別に設けるということは、バリアフリーの概念ですが、一方で、設計当初から、段差を作らず、スロープとするということが、ユニバーサルデザインの考え方によるものだといえます。

★日常生活用具のコーディネート★
 視覚障碍者の、生活の質を向上させるための、日常生活用具は、ICTの発達をはじめ、社会構造の変化にも対応してゆくために、日々進歩してゆく必要があります。
 そして、それらの技術革新は、私たち障害を持つ者にとって、今までできなかったり、あきらめていたりしていたことを、取り戻したり、手に入れることができたりする、希望の光ともいえます。
 どのような日常生活用具を選んで申請するかは、障害の程度や、生活環境、自分が必要としている機能を果たすことができるかなど、障害当事者が必要としている用具の機能と、その用具の性能や機能がマッチしているかを推し量る必要があります。
 しかし、日常生活用具自体が、一般に普及している製品でないため、その用具の性能や機能に関する情報は、非常に乏しく、専門的な知識を持ったコーディネーターが必要であるにもかかわらず、それが不足しているというのが現状です。
 国立障害者リハビリテーションセンターや、社会福祉法人 日本盲人会連合 用具購買所などまで出向かなくとも、身近な地域内で、日常用具に直接触れることができて、自分に最適な日常生活用具を、選ぶことができるような環境が整えられる必要があります。
 日常生活用具などに触れる機会としては、福祉祭りや、福祉機器展示会などが、行われていますが、その機会を逃してしまうと、次の機会まで待たなければならなくなります。誰でも、いつでも気軽に訪れることができるような、場所が必要であると感じています。
 府中市では、平成30年度から、市役所の建て替えによる、新市庁舎建設が始まります。計画によると、行政機能のほかに、市民活動のためのスペースも組み込まれるようです私としては、“誰もが安心して暮らし続けることができるまちづくり”の象徴として、。「ノーマライゼーションプラザ」のような、UDや、バリアフリー製品、福祉機器などの展示やデモンストレーションができる施設ができることを望んでいます。

福祉用具を選ぶには、自分の障害の状況や生活スタイルなどにより、適切なものをマッチングする必要があります。
社会福祉法人 日本盲人会連合 用具購買所では、専門のスタッフからアドバイスを受けながら最適なものを選ぶことができます。
住所 : 〒169-8664 東京都新宿区西早稲田2-18-2
TEL : 03-3200-6422
FAX : 03-3200-6428

その他、福祉用具専門インターネット通販サイト
視覚障害者用支援機器のラビット
アメディア

視覚障害者向けの支援機器や福祉機器の展示会が、定期的に開催されています。
視覚障害者向け総合イベント、サイトワールド(墨田区)
 毎年、11月1日(点字の日)~3日(文化の日)に、開催されています。日本最大級のスケールで行われています。

アメディアフェア(台東区)
 毎年12月23日(天皇誕生日)に、開催されています。

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 私たちは、東京都府中市内に在住する、目が見えない、見えにくいという障害を持つ当事者とその家族、そして、様々なサポートをしていただいている方々で活動をしています。
 市内には、およそ500人余りの視覚障害者がいるとされています、その他にも、障害未満の“ロービジョン”の方々を含めると、その数はさらに増えることとなります。府中視覚障害者福祉協会(府中視協)は、府中市内で生活する、視覚障害者のQOL(quality  of life:生活の質)の向上と、障害への理解を深めていただくための活動、及び、障害を持つ当事者とその家族の親睦を図り、日常生活での悩みや困りごとを共有して、その解決を図るために会員相互で協力し合い、共助では、補いきれないようなことについては、市政や福祉に働きかけて私たちの暮らしに反映させてゆくことをモットーにしています。

 視覚障害とは、単に、目が見えない、見えにくいということだけではなく、そのことにより、日常生活や、就労、就学などにおいて、様々な制約や不利益など、社会的障壁によって生じることによる障害であるといえます。

 私たち府中視協は、日々の活動を通して“障害が有る無しに関わらず、誰もがいつまでも安心して暮らし続けられるまちづくり”を、市民の皆様とともに、進めてゆきたいと思っています。
 もし、あなたの身近に、目が見えにくい、見えないことで悩んだり、困っているような方がいらっしゃいましたら、お声掛けをしていただき、私たち府中視協のことをお伝えください、また、私達とともに活動をしてみませんか?

 府中視協では、障害当事者やそのご家族で会員として一緒に活動したい方、ならびに一緒に活動を手伝っていただけるボランティアさんを募っています。
 バス旅行や、市内の歴史散策、盲卓球体験会など親睦行事のほか、視覚障害の理解をより深めるための講演会や、日常生活をより便利にするための講習会などを行っています。

 このブログでは、こうした活動の報告や、視覚障害をより知っていただけるような記事を綴ってゆきたいと思っています。