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視覚障害を引き起こす主な疾患

★糖尿病性網膜症★
 糖尿病の合併症の代表的なもので、日本における失明原因の第1位となっています。
 高血糖の状態が長く続くと、眼球の奥にある網膜の欠陥がもろくなり、出血や動脈瘤を引き起こします。網膜の血管は、非常に細くもろいものです、眼底で出血をすると、網膜剥離など深刻な状態となり、急激に視力を失うこととなります。
 適切な血糖値管理と、定期的な眼科での眼底検査などが必要です。

詳しくは、公益社団法人 日本糖尿病協会を参照してください



★緑内障★
 眼圧の上昇により、視神経が障害されることで、徐々に視野が狭くなり失明を引き起こすこともあります。40代から発症するリスクが高まり失明原因の第2位となっています。
 視野の欠損は、初期の段階では、ほとんど自覚症状がありません。眼のカスミやちらつきなどを感じたら、眼科で適切な検査をしてください。
 簡単なセルフチェックは、なるほど納得!緑内障の情報サイト|ファイザーでもできます。

詳しくは、緑内障フレンドネットワークをご覧ください。



★網膜色素変性症★
 網膜に異常な色素が沈着する遺伝性の疾患で、夜盲症や、視力低下、視野狭窄などが主な症状です。眼科領域での難病指定を受けています。

詳しくは、公益社団法人 日本網膜色素変性症協会(JRPS)をご覧ください。



★網膜剥離★
  頭部への衝撃による眼球への激しい振動などによるほかにも、糖尿病性網膜症や、網膜脈絡膜萎縮での網膜裂孔によるものなどにより網膜が剥離する症状で、初期の自覚症状としては、飛蚊症があります。その他にも視野が欠けたり、ゆがんだりする症状があります。手術や、レーザーによる光凝固が行われます。
 飛蚊症とは、目の前に黒い斑点が飛んでいるように見えるもので、多くの場合は、加齢による生理的飛蚊症と言われています。黒い斑点が、急に増えてきたり、視力の著しい低下があるようなときには、すぐに眼科を受診してください。

詳しくは、網膜剥離友の会をご覧ください。



★強度近視★
 日本人の約4割は、裸眼視力0.3以下だといわれています。その内強度の近視は、5%ほどいるとされています。近視には、軸性近視と、調節性近視があり、調節性近視は、近いものを長時間見続けるなどの習慣性によるもので、仮性近視ともいわれています。これは、生活習慣の改善で回復するものです。軸性近視とは、眼球が細長くなり、眼のレンズから入ってくる光の焦点が、網膜の手前に合ってしまうことでピントが合わない状態になります。焦点距離を調整するために、眼鏡やコンタクトレンズを使用することになります。最近では、角膜を切開するれいしっく治療も行われています。しかし、強度近視の場合には、軸性の変形が非常に大きく、網膜や脈絡膜を強く引っ張ってしまい、視細胞の萎縮や網膜裂孔などを起こし、失明に至ることもあります。
<ちなみに、このブログの管理人は、この疾患に当てはまります。>

詳しくは、日本ロービジョン学会をご覧ください。



★ベーチェット病★
 口腔粘膜の再発性アフタ性潰瘍、外陰部潰瘍、皮膚症状、眼症状の4つの症状を主症状とする、全身性の疾患で、症状が現れる活動期と収まっている被活動期が繰り返されます。
 ベーチェット病の眼症状は、ぶどう膜という部分の炎症が原因で、眼の痛みや充血、視野や視力の異常などが発作的に起こり、寛解を繰り返すことが特徴です。発作と寛解を繰り返すと、ぶどう膜周辺の組織が傷み、視力低下や、失明を引き起こすこともあります。また、緑内障や白内障を併発することもあるので、定期的な診察が必要です。発作を抑える治療と、寛解期には、発作を予防するための治療が行われ、発作をコントロールします。

詳しくは、ベーチェット病友の会をご覧ください。


★サルコイドーシス★
 サルコイドーシスは、肺、心臓、肝臓、腎臓、唾液腺、涙腺、皮膚、筋肉、骨、リンパ腺、眼、神経、など全身のあらゆる臓器に起こりうる病気です。臓器に肉芽腫(いぼの様なもの)が発生し様々な症状を引き起こします。
 眼球に発症すると、ぶどう膜炎を引き起こし、かすんだり、飛蚊症が出たりします。

詳しくは、サルコイドーシス友の会をご覧ください。



★網膜芽細胞腫★
 小児に発症する眼のガンで、15,000人の出生児に一人の割合で発症しています。国内では、年間80人ほどが発症しているといわれています。


網膜芽細胞腫の子どもをもつ家族の会「すくすく」



★黄斑変性症★
 加齢により、網膜の黄斑部(視細胞が集まる部分で、視野の中心となる部分)に異常が起こり、視野がゆがんだり、視野の中央が見えにくくなったりします。欧米では、高齢者の失明原因のトップになっています。日本人にも最近増加傾向にあります。




 視覚障害を引き起こす疾患として、上記の他にも、白内障や、角膜炎などの悪化や、脳梗塞や、脳腫瘍などによる視神経や視覚野の障害による視力低下などもあります。また、視力低下があることに関わらず右脳の損傷では、物の左側を認識できなくなる、左側空間無視という特異な症状が現れることもあります(これは、視覚の障害ではなく脳の機能障害に分類されます)。

眼科疾患や、その治療などについてさらに詳しくは、
日本眼科学会のホームページをご覧ください。

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 私たちは、東京都府中市内に在住する、目が見えない、見えにくいという障害を持つ当事者とその家族、そして、様々なサポートをしていただいている方々で活動をしています。
 市内には、およそ500人余りの視覚障害者がいるとされています、その他にも、障害未満の“ロービジョン”の方々を含めると、その数はさらに増えることとなります。府中視覚障害者福祉協会(府中視協)は、府中市内で生活する、視覚障害者のQOL(quality  of life:生活の質)の向上と、障害への理解を深めていただくための活動、及び、障害を持つ当事者とその家族の親睦を図り、日常生活での悩みや困りごとを共有して、その解決を図るために会員相互で協力し合い、共助では、補いきれないようなことについては、市政や福祉に働きかけて私たちの暮らしに反映させてゆくことをモットーにしています。

 視覚障害とは、単に、目が見えない、見えにくいということだけではなく、そのことにより、日常生活や、就労、就学などにおいて、様々な制約や不利益など、社会的障壁によって生じることによる障害であるといえます。

 私たち府中視協は、日々の活動を通して“障害が有る無しに関わらず、誰もがいつまでも安心して暮らし続けられるまちづくり”を、市民の皆様とともに、進めてゆきたいと思っています。
 もし、あなたの身近に、目が見えにくい、見えないことで悩んだり、困っているような方がいらっしゃいましたら、お声掛けをしていただき、私たち府中視協のことをお伝えください、また、私達とともに活動をしてみませんか?

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 このブログでは、こうした活動の報告や、視覚障害をより知っていただけるような記事を綴ってゆきたいと思っています。